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キウイノート:ひよっこWebライターの好きなもの全力プッシュブログ。

”「分かりやすい表現」の技術”読書感想文。もっと多くの人に伝えるための文章表現を学ぶ!

こんにちは、きゅーいんがむ(id:Qingum)です。

昨年11月、わたしは自分の過去や将来について色々考えた結果、「表現し続けて生きること」「webライターを目指すこと」を決めました。

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そうして意気込んで、よーし目指すぞー!
と思ったのはいいけれど、早速一歩目から盛大に躓きました。

あれ、どうしよう。
わたし、「表現」についても、「ライティング」についても、まったくわからないぞ…?


どうやって触れて、どうやって学んでいけばいいんだろう?
ネットの情報にしても本にしても、とにかく種類が多すぎて、どれに手をつけていいのか…。


そんなとき、尊敬するお友達である湊川あいさん(@llminatoll)に、
「分かりやすい表現」の技術という本を薦めてもらいました。

この本を思い出しました!
http://www.amazon.co.jp/dp/4062572451
古い本ですが良書です。
「わかりやすい」とはどういうことか深堀りして解説してくれています。



湊川あいさんといえば、「マンガでわかるWebデザイン」、「マンガでわかるGit」等、
マンガや図解といったわかりやすい表現で技術を伝えることを追求されているお方。

「マンガでわかるWebデザイン」は、「わかばちゃんと学ぶWebサイト制作の基本」という名前で出版もされています。



……そんな方から薦められたからには、読むっきゃない!

ということで読んでみたところ、面白かった上に今後の自分にも活かせる良書だったので、今回はこちらの本の紹介と感想を書きます。 よろしくお願いいたします。


もくじ


どんな本なの?

本の目次

  • 第1章 「分かりにくい表現」がいっぱい!
  • 第2章 「分かりやすい」とはどういうことか
  • 第3章 「分かりにくい表現」の主犯たち
  • 第4章 「分かりやすい表現」のルールブック チェックポイント付き


本書の目次は上記の通りなのですが、ちょっとシンプルすぎるので、
より本書の雰囲気を感じてもらうため、以下に各章のタイトルと概要を自分の言葉でまとめてみました。

本の目次と概要を、自分の言葉でまとめてみた


第1章 :あっちもこっちもそっちもどっちも、分かりにくい表現だらけ!

私は自分の心と体の健康のためにこの本を書きました。短気な私は、世の中にあふれる「分かりにくい表現」で、怒り心頭に発することが多いのです。これでは体が持ちません。


上記はこの本を開いて最初に読むことになるユニークな一文なのですが、
この一文にある通り、この章には著者の怒りがふんだんに込められています。

道路標識、駐車場の駐車位置、家電の取扱説明書…
そんな日常で見かける図や文の中に、分かりにくいものがなんと多いことか!

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著者の叫びと共に例として紹介されている多くの画像たちはどれを見ても、
「えっ、これってどっち…?これってどういうこと…?」と思わず考えてしまうものばかりです。

第2章 :分かりやすい…分かりにくい…いやそもそも、「分かる」ってなんだ?

続いて第2章では、技術的なことの前に、そもそも「分かる」とはどういうことか解説しています。
詳しくはこの後「本の中で気になったところ」の項目で紹介しますが、記憶棚の話など、読んでいて面白かったです。

第3章 :あの第1章のわかりにくい例たちが、匠の手により華麗にリフォーム

第3章では、再び1章の例を取り上げ、どこが悪いのかを”「分かりにくい表現」の主犯を突き止める”
というアプローチで分析し、改善していきます。

第1章で出てきた<違反例>たちが<改善例>に直されていく。
その圧倒的ビフォーアフターは爽快&納得で、読んでいて思わず「おおー!!」と声が出ました。

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なんということでしょう…!

第4章 :犯人捜しに役立つ、凄腕捜査官の16つ道具

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最後の章には、3章で挙げた主犯たちを再確認しつつ、自身が犯人にならないための「分かりやすい表現」のルールが チェックリスト付で分かりやすくまとめられています。

他の部分があってこその、このチェックリストですが、
仮に他の部分がなかったとしても充分に役立つ、何度も読み返したくなる便利なチェックリストだと感じました。

本の中で気になったところ

1.「分かる」とはどういうことか(p.34)

本書には、

「分かっている」とは、情報が、あとで取り出すことが可能な脳内整理棚にしまわれていることです。

という一文があるのですが、この文を最初見たとき意味がわからず「???」となりました。

棚ってなに?
それに、理解するっていうのは、そんな「棚にしまう」みたいな単純なことなの?



わからないままとりあえず読み進めていくと、
何度も実例を交えてそのつど細かく「棚」と「分かるということ」について書いてあるので、少しずつ意味がわかってきました。

本書によると、2つある脳内整理棚のうち、2つ目の棚(二次記憶棚)は、意味記憶とも呼ばれるそうです。

情報が足りない、既に知っている物事との関連性がない、等で脳内に「棚」が出来ていないものに対して人は「分からない」と解釈し、
逆に他と関連付けられて、用意されている棚に上手く収納できたものに関しては、「分かる」という解釈をする。

棚ってなに?
それに、理解するっていうのは、そんな「棚にしまう」みたいな単純なことなの?


たとえばさっきのこの疑問でいえば、
わたしは「棚」という言葉を実際に本をしまったりする収納家具としか結び付けられず、
「脳」や「記憶」という枠の中に入れられなかったので、「意味がわからなかった」。

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でも、読み進めていく中で、「脳」や「記憶」と結び付けられるようになってきて、
脳や記憶という枠=脳内整理棚に「棚」という言葉が収納され、「意味がわかってきた」。

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どうやらわたしは「棚にしまう」という言葉を「棚にしまう」ことで、この辺りの文章が言いたいことを掴めたみたいで、
それがなんだか面白くて印象に残りました。


そういえばこれまでずっと、

  • 本を読んでいる人は頭がいい
  • 頭がいい人は想像力が高い

ということぼんやり思ってきたのですが、この本を読んでから、

もしかして、本を読んだりして想像力が高い人は、
それだけ多くの棚を持っていて、整理するのが楽/速い=だから頭がいい、ということなのかな?

とも思いました。

2.「受け手」のプロフィールの未定義(p.55)

この節では、よりよい情報発信のためには「誰に向けて」発信するか、プロフィールまでしっかり考えることが大事ということが書いてあるのですが、

この本を紹介してくださった湊川さんは、「マンガでわかるwebデザイン」について

”中学生だったころの私が読んでも理解できるような”本にしたいとnoteで表明されていて、
まさにこの受け手のプロフィールの定義を実行されているのだなあと思いました。

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一方、わたし自身は今のところ、はっきり受け手というのが定まっていないのですが、ひとまず仮として、今の自分自身を受け手だと思って書いています。

書いたものを自分で読み直して、「この部分、よくわかんないな」と思ったら直し、
「この単語、書いてはみたけど実際どういう意味なんだろう?」と思ったら意味を調べて追記したり、を繰り返して文章を書いています。

今後は「受け手」について、もっと深く考えていきたいです。

3. テーマパークの地図(p.77)

この節では、テーマパークの地図のように、受け手に「全体図」と「現在地」を常に把握させることが分かりやすい表現の秘訣、ということが書かれています。

また、文章の構成が大事、という話も書かれていたのですが、この辺りを読んでいて思い出したのはMarkdownのことでした。

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より良いテーマパーク建設のためにも、今後もMarkdownを活用していきたいと思いました。

この本が伝えたいこと

この本で繰り返し書かれているのは、「分かりにくい表現」はそこら中にあふれているということです。

そして、「分かりにくい表現」の犯人探しをしていて気づくのは、
ちょっと気が付かなかったというだけで、自分もその犯人になりえるということです。

そして、そうならないために、最後の章はまとめ+チェックリストになっています。

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わたしはこの本を読むまで、自分の感情や書きたいことをベースに、その熱量を逃さないように、と文章を書いてきました。
そして、正直に言うと、
この本を読むことで「ルール」を身につけ、縛り付けてしまったら、その熱量が損なわれてしまうかもしれない。
そう思っていました。

確かに、いちいち気にしながら書いてしまうと、かえって書きたかった時の気持ちがわからなくなってしまうかもしれません。
でも、本書では、ルールはチェックリストの形式になっているので、
熱量を込めた文章を書いた後に、本当にその熱量が伝わるのか
チェックリストで確認することができます。


この本を読んで、わたしはここに書かれているルールを
文章を書いた後に修正するためのチェックリストにすることにしました。

書きたい熱量を逃さないようにするのがこれまでの自分の表現であるなら、
これからは、書いた熱量を逃さず伝えられるような表現を。

この本と共に、これからもっと模索していきたいです。


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今回も長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、今回本を紹介してくれた湊川さんの書籍について書きます!

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「「わかばちゃんと学ぶWebサイト制作の基本」を読んで感動したので、実践してみることにしました!(仮)」