第一話:インターネットで出会った他人にガチで人生相談したら、本当に人生が変わった話
はじめまして!
今日から「キウイノート」をはじめることにしました。きゅーいんがむ(id:Qingum)と申します。
「キウイノート」は、学歴もお金も才能も無いけどいっぱしのライターになることを決めた一般人が、何も無いなりにどうしたらライターとしてやっていけるかを精一杯考え、学び、得たことを綴っていくブログです。
拙いところもあるかと思いますが、お楽しみ頂けたら幸いです。
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まずはじめに、この記事からは自己紹介を兼ねて「わたしがなぜライターを目指すことに決めたのか」について、3回に分けて物語風に書いてみたいと思います。
少しでも、自分に興味を持ってもらえたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
キウイノート:第一話
「インターネットで出会った他人に人生相談したら、ガチで人生が変わった話」
2015年11月4日
心がまっくらだ。何も見えない。
5年続いてる仕事、そんなに悪くはない。たまに今日みたいにうまくいかないことはあるけど、割と好きだし気に入っている。
けれど。
20代も半ばで、正社員でもなくて、わたしは組織の末端の労働力の一部でしかない。
これから先も、わたしは名も無き末端の労働力としてただ毎日を過ごすのだろうか。
そうしたらわたしは、今日みたいにうまくいかない日のことを何を支えに乗り越え続けたらいいんだろう?
地元じゃないから家族もここにはいない。あんな知り合いしかいないような、どこにいても誰かに監視されているような田舎には戻りたくない。
だから意地で暮らせるだけのお金は稼いでいるけど、ストレスを発散するだけのお金はない。ああもうどうしていいかわからない!
急にすごく追いつめられた気持ちになって、気づいたらとある人にSNSでメッセージを送っていた。
それまで特別親しくしていた人ではなかった。ただ、夏頃に一度メッセージをくれた人だった。
「くれぐれもご無理をなさらぬよう、お体を大事になさってください。」
ちょうど仕事が忙しかった頃にいただいたメッセージが嬉しくて、でも人に頼れるような状況ではなくて、ありがとうございます、とだけそのときは返信したのだった。
3ヶ月以上も前のことだし、その前にも一度だけ、「何かあったら気兼ねなく相談してください」とメッセージをいただいていたけど、それも覚えてないだろうな、と思いつつ縋るような気持ちでメッセージを送った。
「突然すみません、ご相談したいことができたのですが…!」
勇気を振り絞って送ったメッセージには、たった5分で返事がきた。大丈夫ですよ、というメッセージの後、やり取りがしやすいようにとチャットまで招待してくれた。
そこでわたしは、あーこんなこと言ってどうすんだろ、迷惑だよな、と思いながらも止められず、今の自分の状況をありのまま綴った。今の職場の状況、仕事を辞めようと思っていること、でも、辞めた後の将来がまるで見えないこと。
「そうですね、確かに今の仕事は辞めた方がいいと思います。状況もそうですが、何よりそれほどの情熱があるのにもったいない」
その人は支離滅裂な長文を嫌がらず読んでくれたばかりか、その後のアドバイスまでくれた。
「将来については、以下を考えてみるといいでしょう」
- 世間にはどんな仕事があるか色々調べてみる(特に新しめの領域)
- 自分が得意なことは?組み合わせてできそうなことは?考える。くだらなそうなことも役に立つかもしれません。
- マイノリティや少数派は時にニッチという武器になります
- どんなことでも突き詰めてやりこんだことには共通のエッセンスがあります。きっと将来の仕事に役立つと思います
- 考えた内容は頭の中だけじゃなくて、ノートや電子ファイルにまとめて後で追記できるようにする
それは、わたしにとって未知の発想だった。
でも、この出された課題を追っていけば、確かに何かが掴めるような気がした。
わたしはすぐに答えが出せず、考えてみます、答えが出たらまた報告させてください、とメッセージを送った。その人は、「お待ちしてます」と答えてくれた。
その時から、わたしにとって、その人は先生になった。
――今思えば、この日、わたしの人生は変わったんだと思う。
<つづく>
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