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キウイノート:ライターきゅーいんがむが日々あったことを綴っていくブログ。

硬質の世界に、柔らかな光がふりそそぐ(ダムのZINEを読みました)

 

こんにちは、きゅーいんがむ(id:Qingum)です。

インターネットで交流のあるべこさんが、なんだか素敵な本を作っているらしいので注文したら、想像よりもさらに素敵な本が届いたので、紹介をしつつ感想を書いていきたいと思います。

 

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青い紙をめくると、

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「しらたまことのんびり出かけるダム」というタイトルとともに、

窓からゆるっとした可愛いキャラクターの「しらたまこ」が。

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さらに黄色い表紙をめくると、優しい色使いのダムの輪郭が見えます。
窓から覗き込んで、少しずつ中身を探検。なんだかわくわくしてきますね。

 

ZINEというものをそれまで知らなかったのですが、調べたところ、趣味のことなどについて個人で作成する本のことで、同人誌よりも比較的手作り感が強いのが特徴だそうです(明確な違いはないらしいですが)。



「しらたまことのんびり出かけるダム」は、もちもちしてむぅと鳴く、丸くて可愛いキャラクターのしらたまこと作者のべこさんが、群馬県周辺のダムを紹介してくれるZINE。
桜の美しい"キュートさNo.1"の間瀬ダムや、"爽やかさNo.1"の奈良俣ダムなど、それぞれのダムが美しい写真や素敵なキャッチコピーと共に掲載されています。

 
わたし自身はダムには全く詳しくなく、ダムの写真を真剣に見るのははじめて。
ダムについても、水をせき止めるためにあるもので、硬くてごつごつしている、くらいのイメージしかなかったのですが、読んでみて印象がかなり変わりました。

 


ダムそのものは、硬質には変わりありません。
でもそこに、たくさんの色と光が降り注いでいるのです。

 


季節の色。桜や青空。紅葉。凍りつくような冬の白と灰色。
光。色による明るさに加えて、作者のべこさんがそれぞれに当てるスポットライト。


1つのダムにつき見開き1ページ(左右2ページ)程の紹介となっているのですが、この2ページにちょっとした説明や見てほしいポイント、一言コメントなどのダム愛がぎゅっと詰まっていて、隅から隅まで読んでしまう。
キャッチコピーを見て写真を見て、コメントを見てもう一回写真を見て。これが全然飽きないんです。
”ダムがひなたぼっこしてるみたい"という、ダムへの愛がなければ思いつかないような表現なんか特に、そういう見方もあるのか、素敵だなあ、と思いました。

 

 
好きなものへの愛情が、優しく柔らかな光となって
硬質な世界にふりそそぐ。

そうした世界を少し覗けば、それは決してただ硬質なものではなく、もっとずっと表情豊かなものだったことに気づく。

 


優しくて癒されて、それでいて面白い、本当に素敵なZINEでした!
あたたかみのある手作り感に触れられる製本版(500円+送料)、すぐに読めるダウンロード版(200円)がそれぞれありますので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

 
◆参考資料

becolomochi.hatenablog.com

becolomochi.thebase.in